コロナウィルスによる EPF 拠出金レートの引き下げ

世界的なCOVID-19のアウトブレイクによる、経済的打撃を緩和することを目的とした政府の景気刺激策の一環として、従業員EPFの拠出レートが引き下げられることが2020年2月27日に発表され、追加情報は2020年3月5日に公開されている。

発表されている内容は下記の通り。

1. 従業員の最低法定拠出レートは、11%から7%に引き下げられる。

2. 雇用者(事業者)拠出の法定レートは据え置きとなる。

3. 従業員拠出の新しい法定レートは、2020年4月分の賃金(2020年5月分の拠出)から2020年12月分の賃金(2021年1月分の拠出)までに適用される。(該当期間の拠出金一覧表

4. 従業員の法定拠出レートは、60歳未満の拠出対象者に適用される。ただし、60 歳以上の従業員の法定拠出レートについては変更はありません。

5. 従業員の拠出レートを11%に維持することができる。Borang KWSP 17A(Khas 2020)に記入することで、従業員拠出率を11%に維持することを選択することができる。このフォームは従業員の希望により、雇用主を通じてEPFに提出する必要がある。翌月から有効となる。

従業員の拠出レートを維持する方法

Step 1. フォーム KWSP 17A (Khas 2020) をダウンロードする。

Step 2. フォームを入力
(日本語訳サンプル)Step 3. 入力したフォームを添付の上、件名『VE2020』で『VE2020@epf.gov.my』に送信。自動返信にて、受領された旨のメールが届きます。

 

なお、従業員の拠出金のみのレートの引き下げであって、会社の拠出金の引き下げでは無いことに注意。また、従業員の拠出金のレートの維持は、該当の従業員の希望によるものであり、会社側で無断でレート維持する事はできない。MCO解除後にでも、署名をもらっておくのが好ましい。

 

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