三方良しの法則をマレーシアで活用

マレーシアで成功した方から伝授される起業の奥義をまとめており、以前『マレーシアで起業するなら Win-Win にあらず三方よし』という記事を書きました。しかし、どうやら、奥義を伝授して下さるマレーシア起業家の教えを正しく理解していなかった様です。

そこで、改めてマレーシア起業の教えとして、ブログの記事にしたいと思います。決して以前の内容が間違っているわけでも無く、問題があるわけでもないのです。日本人としてマレーシアで事業を行う心構えとしては正しいのです。しかし、これだけでは、起業の加速で差がついてしまう。

近江商人の『三方よし』でも、コヴィー博士の『Win-Win (ウィン ウィン)』についても、現実社会を観察していると、実はそうでないのです。

『三方よし』も『Win-Win (ウィン ウィン)』であっても、これらはバランスが取れた状態になります。実のところ、このバランスの取れた状態に結果的に落ち着いているのです。バランスの取れた状態、安定して保たれている状態です。つまり、お金の流れもバランスが取れた状態になります。

水を流すためには、バランスが取れた状態ではなく、勾配がついた状態である必要があるのです。水が高いところから低いところに流れる様に、この三方である『売り手』、『買い手』、『世間』の間で勾配がついた状態で、始めて水が流れます。

つまり、『買い手』や『世間』の不平・不満、欲求・願望、応援や協力など、『売り手』の提供するサービスや商品において、バランスが崩れている状態で、水が流れる如く、お金も流れをつくる事になります。そして、しばらく経つとバランスが保たれる状態に落ち着きます。

マレーシアで起業して、日本人向けに事業を始めると、すでにマレーシアの日本人マーケットですから、ほとんどの業種でバランスがとれている状態ですから、これから新規事業を始めたのでは、流れはなかなかやって来ない状況です。しかし、ローカル向けの事業だと、まだバランスが取れていない分野も多いため、水は流れやすい業種もあります。

三方よしの法則は、結果的に、『売り手』、『買い手』、『世間』がよい状態に落ち着くので、バランスが保たれる前の状態を、ちょっとだけ先取りする様にするのです。起業して成功を目指すのであれば、注意深く観察して、三方よしでバランスが取れる前の状態を見つける事が必要との事なのです。

日本からマレーシアに来ると、このバランスのが保たれる前の状態に気づきやすいと思います。ちょっと先取りすると言っても、日本の商品を持ってくるという短絡的な話ではなく、日本人が歴史を通して養ってきた経験を、精神的、感情的な部分で、バランスが取れる前の部分を見つけるのです。

言い換えると、近江商人の三方よしを『法則』と考えて、三方よしとなる様に、物事を考えていくと、どの様に事業を進めて行けばよいか指針となるのです。いつの時代も、人々の考えは少しずつ変わっていきます。その考えが変わる変化を捉えて、三方よしとなるように、事業を進めて行くというお話でした。

これらを観察していると、今年の後半は世界的に流れが、がらりと変わるというのも見えてくるのだそうです。マレーシア起業の奥義を伝授してくれる方が言っておられましたが。。。うーん、まだ見えない(^^;)

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