インバウンド観光に役立つ英語圏の訪日外国人の人数

日本の市町村向けのインバウンド観光のお手伝いをさせて頂いているプロジェクトがあります。マレーシアがロングステイ希望先として連続9年トップである事に注目して、インバウンドマーケティングはマレーシアから手掛けるのが得策と考えてご依頼。実際にマレーシアからインバウンドマーケティングを手掛けるベネフィットをデータにて確認しました。

英語を使う国の訪日外国人ランキングトップ10 (2015年)

1. アメリカ 1,033,200人
2. オーストラリア 376,200人
3. シンガポール 308,800人
4. マレーシア 305,500人
5. フィリピン 268,300人
6. イギリス 258,500人
7. カナダ 231,400人
8. インド 103,200人
9. ニュージーランド *****人
10.イスラエル *****人

(一部データはビジネスチームのメンバーのみ表示。)

実際にマレーシアに住んでいる経験とデータから考察すると、とても興味深いです。まず、英語を使う国の訪日外国人としてマレーシア人が第4位になります。これは、日本に暮らしているだけでは、なかなか気付かない部分です。日本語版の Wikipedia では抜けているのも一因です。

そして、訪日外国人第3位が、シンガポール人になります。元々マレーシアとシンガポールは一つの国でしたので、文化も習慣もほぼ同じです。一括りとして考えても差し支えない部分なので、マレーシアとシンガポールの訪日外国人を合計すると614,300人となり、第二位のオーストラリアを遥かに上回る人数になります。

すると、シンガポールからインバウンドマーケティングを手掛けた方が良いというアイディアもありますが、シンガポールは、マレーシアより先に経済発展したため、シンガポールに暮らす日本人にとっては、まだ発展途上のマレーシアは分かりにくい部分が多いのです。

ところが、マレーシアに住む日本人にとっては、シンガポールは、たまの休みに隣町に行く感じなので意外に良く分かるのです。ここが、マレーシアに住む日本人がインバウンドマーケティングを手掛けるベネフィットの一つになります。

そして、訪日外国人第5位のフィリピンは、マレー半島だけにいると解らない部分ですが、東マレーシアの直ぐ隣でボートで2時間程度の距離。地図で見ると列島の様に見えます。そんな地理的な要因もあって、東マレーシアには、フィリピン人も多く暮らしているのです。生活環境や文化や習慣も違和感なく溶けこむことができるのだと思います。

こういう環境にあるマレーシアであるからこそ、マレーシア、シンガポール、フィリピンまでも視野に入れて、マレーシアに住む日本人がインバウンドマーケティングを手掛けるところにベネフィットがあります。マレーシア、シンガポール、フィリピンをターゲットとすると、合計 882,600人にもなります。

改めてデータを確認してみると、実際に肌で感じていたよりも、インバウンドマーケティングのターゲットとするのにマレーシアが非常に向いていることが良くわかりました。肌で感じたことデータで確認するのも必要ですね。

さらに、この英語圏の訪日外国人のデータを元に、訪日外国人の消費者動向などを確認して、それぞれのサービスや商品にあったデータを確認するのと面白い事が見えてきそうです。マレーシアからのインバウンド観光、見逃せません。

参考
訪日外客数の動向
(一部の参考元はビジネスチームのメンバーのみ表示。)

コメントを残す